極東の魚の水餃子
ロシア極東は、気候、風景、動植物、生活様式、料理などが独特な、”エキゾチック”な地域である。また、気候の違いにより、ロシアの多くの家庭菜園でつくられる果物や野菜が、この地域に出荷されたりする。乳製品も地元産はあまりなく、値段が高いので、あまり地元の料理には含まれない。
魚介類は極東の食生活の基本的な要素で、ロシア西部やシベリアのように、珍味とは考えられない。たとえば、魚は、コトレタ(ハンバーグ)、プロフ(中央アジア風ピラフ)、ゴルベツ(キャベツロール)、ペリメニ(水餃子)などの一般的なロシア料理を調理する際に、肉の代わりに使用されたりする。
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今日、冷凍ペリメニが長期保存品、即席調理品として購入されることが多いものの、時間さえあれば家庭でつくられる。ペリメニの中身や香辛料をアレンジするのも楽しい。ひき肉の代わりに魚を使用すると、このなじみの料理が一風変わったものになる。この記事で紹介するのは、カラフトマスのペリメニのレシピ。極東には、当然ながら、これ以外のさまざまな魚介系ペリメニがある。たとえば、シロザケ、スズキ、カレイ、タラを使う人もいる。伝統的なレシピから完全に逸脱したくない場合は、魚とひき肉を組み合わせることもできる。
魚のペリメニにサワークリームをかけて、白い辛口ワインと一緒にふるまうと、おいしい食事にロマンチックさが加わる。
カラフトマスのペリメニ
材料
カラフトマスの身 500㌘ 小麦粉 3カップ タマネギ 1個 レモン 半分 ヒマワリ油 大さじ4 塩 適宜 コショウ 適宜 片栗粉 大さじ1
作り方: 最初に生地をつくる。深いボウルに水1カップを入れて、ヒマワリ油を大さじ4、塩をひとつまみ入れる。小麦粉を加えて混ぜ、こねて生地にしていく。 次に具をつくる。カラフトマスの身とタマネギをフードプロセッサーに入れて混ぜる。レモン汁、塩大さじ1/2、コショウ、片栗粉を入れて、混ぜる。 生地をめん棒で伸ばし、正方形に切る。それぞれの正方形の真ん中に具を小さじ1杯置く。 正方形の角を反対側の角とくっつけて折り、角と角を指でしっかりと押して巻き上げ、それを左の角、右の角と重ねる。(注:ペリメニをすぐに調理して食べない場合は、小麦粉をふってくっつくかないようにして、冷凍する。) 鍋に3リットルの水を沸騰させて、塩を小さじ1杯入れる。ぺリメニを入れて、かき混ぜる。蓋を閉めずに10分茹でる。