【スルガ銀不正】金融不全 落ちた地銀の星(下) 苦しい台所、生き残り模索
「見て見ぬふりして業績を上げてしまえとなっていた。世の中にどうやって役立つかという意識が薄くなっていたのかもしれない」 地方銀行最大手コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)の川村健一社長は8月10日午後、東京都内で開いた記者会見で苦しい胸の内を漏らした。傘下の東日本銀行(東京)では複数の支店で融資時に顧客に対して根拠が不明確な手数料を要求していたほか、副支店長が支店長を欺き不適切融資で多額の損失を出した案件もあり、謝罪を迫られた。