「生意気」というほめ言葉が最も似合ったエース・牛島和彦の伝説
近年の高校野球は、監督に注目が集まることが多い。智弁和歌山の高嶋監督、大阪桐蔭の西谷監督、日大三の小倉監督、興南の我喜屋監督……今大会も、采配に優れた監督が率いる名門が多く出場している。確かにいい指導者に率いられれば、高校生はうまくなり強くなる。だが、過去には、監督に平然と逆らいながらマウンドを支配したエースも少なくなかった。そのなかでも、負けん気の強さでは図抜けていたのが、8月8日、甲子園レジェンド始球式に登板する牛島和彦さん(浪商高校・1978年春、79年春夏出場)だろう。