習近平登場は日本にとっての天佑~中国とロシアが計画経済に戻っていく
冷戦の終了で中国が西側経済に参入したことが今、皮肉なことに西側の市場経済と民主主義の双方を突き崩す結果をもたらしている。中国に工業が流出したことで、先進諸国では高賃金の職場が多数消滅し、一握りの富裕層と困窮層に社会は分裂。困窮層は自由・民主主義はさておき、即刻の「分配」を求めてポピュリズム、ファシズムに走っているからである。一方、立場が有利になったロシアと中国は、自己主張を強めて西側との対立を再燃させ、自分の権力を固めるため、指令経済・国営経済強化の方向に歩みだしている。