定年哲学教授が最後のゼミでカント『純粋理性批判』を読んでみた【1】 木がみどりに見えるのは木がみどりだからだ、は本当か?
哲学史上最重要書であり、超難解であることでもよく知られるカント『純粋理性批判』。そのロングセラー入門書の著者であり、カント哲学に長年取り組み続けてきたことで知られる黒崎教授でしたが、近年は思うところあり、大学の講義ではカントを正面から取り上げてこなかったそうです。そんな先生も、ついに定年を迎えるこことなり…… SNSとAIの時代に生まれ育ったいまどきの学生が集う「最後のゼミ」で、カントの精髄を教えることはできるのか? 連載スタート!