人類はまだ知らない!「食う・食われる」だけじゃない、本当の“地球のルール”
よく耳にする「生物多様性」という言葉。でも私たちは、それが本当はどういうことなのか、まだ知らないのではないか。生き物たちは、厳しい生存競争を繰り広げる一方で、種を超えて複雑につながり合い、助け合って生きている。“人間は最も進化した生き物だ”という思いこみをやめて、生命の星・地球を支える「生物多様性の本当の姿」を見つめたい。そんなテーマを掲げて制作された、NHKスペシャルの大型シリーズ「超・進化論」。番組では、これまで見ることができなかった生き物たちの驚くべき世界を、映像化することに挑んでいる。植物がまるでおしゃべりするかのようにコミュニケーションをしている様子や、幼虫からまるで違う成虫の姿へと大変身するサナギの中の透視映像は、世界で初めて撮影されたものだ。記事前編では、植物の“おしゃべり”を中心にお伝えしてきたが、本稿では、「食う・食われる」だけではない、植物の「支え合いの世界」についてご紹介する。(NHKスペシャル「超・進化論」ディレクター 白川裕之)